改修後の新しいスペイン広場は、街の新たな中心地の一つであり、祭り、文化、商業、スポーツのイベント開催用中央スペースに加え、広々とした緑地、彫刻、子供の遊び場、自転車道があります。広場とその周辺には、ドン・キホーテと忠実な従者サンチョ・パンサの像と一緒に写真が撮れるセルバンテスのモニュメント、サンタ・テレサ・イ・サン・ホセ教会(Iglesia de Santa Teresa y San José)前に移転された貝殻の噴水(Fuente de la Concha)とも呼ばれる水の源の噴水(Fuente del Nacimiento del Agua)、マドリードの空に着想を得た大理石の作品である空の噴水(Fuente del Cielo)があります。広場の工事中に発見された旧サン・ヒル兵舎(Cuartel de San Gil)の巡視路の遺跡は、デボー神殿(Templo de Debod)に収容されます。
にぎやかで活気に満ちたプリンセサ通りは、静かでゆっくりとしたリズムのフェラス通り(Calle Ferraz)やピントール・ロサレス通り(Paseo del Pintor Rosales)とは対照的です。この地区にある19世紀の建物は、その大半が当時スペインの下・中級貴族が住まいとしていたものです。
現在のサン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂は、人気の高いリスボン出身の聖人に捧げられた3番目の礼拝堂で、1792年の建造です。外観は簡素ですが、1798年にゴヤが描いた素晴らしいフレスコ画が、訪れる人々に大きな驚きを与えます。また、内部には天才画家ゴヤの位牌が安置されています。毎年6月、ボンビージャ公園(Parque de la Bombilla)とサン・アントニオ礼拝堂を主な会場として、サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ祭が開催されます。
マドリードで最も広い庭園の一つで、市長アルベルト・アギレラ(Alberto Aguilera)の発案で20世紀初頭に建設されました。公園北部の最も古い部分に造園の特徴が見られます。世界中の500種以上のバラを楽しめるラモン・オルティス・バラ園(Rosaleda de Ramón Ortiz)へぜひ足を運びたいものです。
他の庭園や公園よりは市の中心部から若干離れていますが、とても美しい公園です。大学都市から歩いて15分とかかりません。公園というよりは、造園された区域がいくつかある森と言えましょう。公園で最も標高の高いセーロ・デ・ロス・ロコス(Cerro de los Locos)からのグアダラマ山脈(Sierra de Guadarrama)の眺望は壮観です。マドリード市民にとって、ランニングやサイクリングを楽しむためのお気に入りの場所の一つです。
高みからの眺め
マドリード・ロープウェー(点検のため一時閉鎖中)では高さ40メートルから、建物が林立する街とマンサナレス川の素晴らしいパノラマが満喫できます。プリンセサの観光エリアにあるロサレス(Rosales)駅からカサ・デ・カンポ(Casa de Campo)内の駅まで、2キロ半の距離を運行しています。
オリジナル版映画
クボス広場(Plaza de los Cubos)とマルティン・デ・ロス・エロス通り(Calle Martín de los Heros)の周辺には、字幕付きのオリジナル版を上映する映画館がいくつかあります。言語の壁を越えて良質な映画が楽しめます。
Hotel Exe Moncloaのテラス
小さな屋外プールがあるホテル屋上のポニエンテ・テラス(Terraza de Poniente)から、グアダラマ山脈の素晴らしい眺望が楽しめます。
眠らないプリンセサ
この地区には、マドリードで人気のあるナイトスポットがいくつかあります。大学都市に近いため、地下鉄のメトロポリタノ(Metropolitano)駅周辺には、大学生たちが平日、週末を問わず夜を楽しむために出かけるパブやディスコが揃っています。同様の雰囲気ながらも、それほど学生の数が多くないのが、モンクロアのターミナル周辺です。飲んで流行の音楽で踊れるパブが数多くあり、ライブコンサートが楽しめるバルもあります。スペイン広場周辺は、マドリード最高のエレクトロミュージックがかかるディスコが何軒もあるため、クラブカルチャー好きがよく足を運ぶ場所となっています。スペイン広場(Plaza de España)周辺には、おいしいカクテルを味わいDJのセッションを楽しむのに最適な場所であるHotel BarcelóのGarra Barもあります。また、12階に位置するテラス Ginkgo Sky Barでは、マドリードの壮大なパノラマを楽しむことができます。
象徴的なスペイン・ビル(Edificio España)には、26階建て、高さ117メートルのHotel RIU Plaza Españaがあります。ホテルには、イベントホール、商業施設、屋外プール(20階)、24時間営業のジム、ショークッキングステーション付きのバイキング式朝食、Sky Bar、ロビーバーが揃っています。
そして、スペイン広場に隣接し、作家 F. スコット・フィッツジェラルドと 1920年代のクラブやフェスティバルにインスピレーションを得たFitz Club Madridは、テクノロジーとライブミュージックを融合した革新的な空間です。
プリンシペ・ピオ駅には、アーティストや作曲家の創造的かつ技術的なニーズを満たすため、ワーナー ミュージック スペイン(Warner Music Spain)とワーナー チャペル ミュージック スペイン(Warner Chappell Music Spain )によって設立された新しいクリエイティブハブWarner Music Stationの本拠地があります。建物内には劇場、ナイトクラブ、ホールオブフェーム(殿堂)、博物館、レストランなどの施設を備えています。
この地区のショッピングエリアの中心はプリンセサ通り(Calle Princesa)、中でもアルベルト・アギレラ通り(Calle Alberto Aguilera)との合流点で、El Corte Inglésのような大規模店舗の他、Inditexグループなどのヤングファッションの主要チェーン店、スポーツウェアを扱うDecathlonなどの店、アクセサリー、旅行用品、化粧品、美容用品、ギフトの店が揃っています。